てんかんのお薬 ( )内は一般名

てんかんのお薬にはいろいろあります。一般的に良く使われるものをピックアップしてみました。しかし有効率は人により様々です。体内中の薬の濃度を保つため飲み忘れのないように気を付けなければいけません。お薬の効果で発作が出ない人もいれば薬を飲んでいても時折出てしまう人まで様々です。また副作用として肝機能障害が出るといわれていますので定期的な血液検査などが必要です。

デパケン(パルブロ酸ナトリウム)
各種てんかん発作に使われます。全般性強直間代けいれん、欠神発作、ミオクロニーてんかん、レノックスおよびウエスト症候群、等の第一選択薬として使われることが多いです。ちなみに悠夏はウエスト症候群ですがデパケンは無効でした。

リボトリール(クロナゼパム)
小発作、ミオクロニー発作、無動発作、点頭てんかんなどに使われます。長期にわたる連用で依存しやすい薬と言われています。また、乳幼児に良く見られる副作用として唾液過多、喘鳴(ぜろぜろ)があります。

テグレトール(ガルバマゼピン)
全般性強直間代発作、単純・複雑部分発作に主に使われます。その他精神運動発作、躁病、三叉神経痛などにも使われます。

フェノバール(フェノバルビタール)
全般性強直間代発作、部分発作に有効と言われており、主に小児によく使われるお薬です。新生児けいれんの第一選択薬です。鎮静作用もあります

エクセグラン(ゾニサミド)
部分発作、自律神経発作、精神運動発作、複雑部分発作、二次性全般化強直間代けいれん、非定型欠神発作、混合発作など種々のてんかんに用いられます。私の知っている中ではこのお薬が効いたという話しは結構あり、使ってみたいお薬の一つです。よくある副作用として発汗減少、(悠夏は使っていますが汗かきます)薬疹などがあります。

アレビアチン
痙攣するタイプの発作に主に使われます。興奮した神経細胞の伝達作用を抑制すると言われています。ただ副作用として多毛・歯肉増殖などルックス面にマイナスが出るので小児や女性には嫌われるお薬です。

ダイアップ(ジアゼパム
てんかん児をもつ親なら一度は使ったことがある薬ではないでしょうか。熱性痙攣やけいれん重積の第一選択薬です。普段の発作でも長引く時や終了後に顔色が悪くなったりした場合使うことが多いようです。坐薬ですので効き目が早いと言われています。眠らせて落ち着かせるのが目的のようです。

これ以外にも抗てんかん薬はたくさんあります。てんかんの治療は薬物治療が主です。オーダーメイドの洋服を作るように自分にあった(コントロールできる)薬を探さなければなりません。発作の型が重複している場合は多剤使用になることが多く薬の調整も難しいのが現実です。ほとんどの薬に副作用として眠気・ふらつきなどがあります。耐性ができると軽くなって行くようです。悠夏がデパケンを始めた時はほとんど1日中寝てしまいました。

更に!詳しく知りたい方は長崎てんかんグループというサイトの抗てんかん薬のページをご覧下さい。とってもおすすめです。