てんかん発作のいろいろ 故障しているところが一部分のタイプ(部分発作) <単純部分発作>意識があります。手足が痙攣したりまぶたや頬がピクピクしたり口をモゴモゴさせたりする。きょろきょろ周りを見回したり何かをつかもうとしたり。また嗅覚症状や聴覚症状、いたいとかかゆいとか感じる。発作は長くても5分〜10分でおさまります。 <複雑部分発作>本人の意識ははっきりしません。もうろうとしてフラフラ歩き出したりその他自分の意識の外で色々な行動をとります。発作中の出来事は覚えていません。 <二次性全般化発作>最初に部分発作から始まって、全身痙攣に移行する。 |
故障しているところが脳の奥にあるタイプ(原発全般発作) <欠神発作>けいれんはせず、意識だけをうしなう。そのため、一瞬ボーッとしただけのように見えることもあります。 <ミオクロニー発作>全身や手足が一瞬ビクッとする。驚いた時の反応のような単発の発作。てんかんで無い人も生理的ミオクローヌといって寝入りばなどこかから落ちるようにビクンとなることがあるでしょう。あんな感じの発作です。 <強直間代発作>急に全身がけいれんし意識を失います。てんかんというとこの発作がそうだと思っている人が多いようです。 |
故障しているところが脳全体にあるタイプ(点頭発作・先立発作・脱力発作) <点頭発作>点頭とはうなずくという意味です。おじぎするように頭を前に倒したり寝ている時には頭を持ち上げるように屈曲したりします。この動作を何回か繰り返し10分〜15分くらいで一回の発作が終わります。これが日に5〜6回くらい見られます。(平均です。)悠夏の発作はこのタイプです。意識はあるようですが痛いのか怖いのか泣き叫びます。眼球が上転したり手足が細かく震えることもありました。この発作が続くようになると、今までできていた、おすわりや追視、発語ができなくなります。発作を止めてあげないと発達にも悪い影響が出てくる、地味な割には悪質な発作です。 <先立・脱力発作>体を支えている筋肉の緊張が急になくなって床に崩れ落ちる発作です。一瞬力が抜けるだけなので、すぐに立ちあがりますが、突然なのでケガをする危険があります。この発作も知的な部分に遅れをおよぼすと言われている悪質な発作です。 このほかにも様々な発作があります。自律神経発作、精神運動発作、言語障害発作、また最近話題になったポケモン事件の反射てんかん(光原性てんかん)などがあります。 |