「受験の感想」

愈(いよいよ)受験当日。持ち物は受験票・筆記用具・時計・完全征服・四字熟語リスト(付録)・常用漢字表外読み表(付録)。娘の2級検定が午前10:00からで私は15:30からでした。

遅刻しないよう早めに出て会場には9:40に到着。娘を励ました後2級検定が終わるまでの間、待合広場で勉強していました。待合広場は親子連れで一杯です。6級とか7級とかの問題集を勉強している子供とお母さんがたくさんいました。その中で約1時間半集中して最後の確認。苦手な漢字の最終チェックを行いました。

娘が検定を終えて広場にやってきて、娘の問題をチェック。本人いわく難しかったと・・・。ずっと娘の勉強を見てきて、もっと追い込みをかければよかったのですが、いつも最後の詰めが甘く「微妙なとこ・・・」となるのです。準2級も娘はギリギリ合格。後2点足りなければ落ちていました。

今回も標準解答が戻ってきて答え合わせすると、合格点が155点ならギリギリ合格か・・もし思い違いをしていて出来たと思う問題ができていなければ落ちだな・・・と。これ娘の話です。

話を戻して・・・。

娘の受験が終わった後、最寄の駅まで行き昼食をとり検定時間までプリクラ撮ったり買い物したりぶらぶらしていましたが、15:00には試験会場に入りました。

今回の準1級受験者は194名。私は40番でした。回りを見渡すとやはり社会人が圧倒的に多い。2級受験の時は高校生くらいの学生さんが多く見られましたが準1級では学生さんの姿はちらほら。受験者のみなさん全員が受かるんじゃないかってくらい頭が良さそうに見えました。ほんとにこの中の1割強しか合格しないんだろうか・・・。合格率を疑うくらいみな真剣で合格しそうな雰囲気を醸し出していました。

会場に入ると誰もが時間ギリギリまで問題集のチェックや自作の練習ノートなどの最終チェックをしていました。完全征服を持っている方が多かったですね。私も最後は完全征服で基本的な問題の見直しをしました。

一通り受験に関する注意事項を聞き、さあ検定問題をめくります。試験スタートです。

会場によってかもしれませんが、漢検の試験て、はす向かいの人の解答用紙が丸見えになりませんか?文字までは詳細に見えませんが私が受けた会場では、会議用の長テーブル(3人掛け用)に真ん中を空けて2人が座るのです。覗こうと思えば(覗かれたことはありませんし覗いたこともありませんが、チラッと見たりはしますでしょ?)答えが見えてしまう距離です。

今回の受験では答えが曝(さら)されないように書き込んだ解答が隠れるように2枚の問題用紙をうまく使って受験しました。こんなこと考えるの私だけでしょうか(笑)もし1問でも解答が他人の目に入って持っていかれるのはやはり嫌だったんですよね。小さいですね、人間が(笑)

そんなことをしていたら読み問題の15問目くらいで解答欄がひとつずれているのに気づき、3問くらい消して書き直しました。これは過去問をやっていたときもよくやりましたので、気をつけていたのです。気がついて良かったです。

監督者の通り道を挟んで隣の机には受験者が1人しか来ていなくて、その1人も若い男の子でした。試験が始まって15分くらい経過したころその男の子は筆記用具を置き、腕を組んでその後もう二度と筆記用具を持ちませんでした。終わったのか?諦めたのか?試験が終わってからとても気になりました。

また、試験が終わり監督者が解答を回収する間、何となく斜後ろを眺めたら目に入ってしまったのですが、斜後ろの若い男の人の解答用紙、書き問題の3分の2ほどが空欄でした。そのとき改めて準1級検定の難易度を感じたのでした。やはり全員が受かるわけではないんだ・・と。(当たり前だ!)

2級を初めて受験したときはシャーペンを握る手にうまく握力が入らず最初の何問目かは字が震えたりしました。今回も始まるまでは緊張しました。緊張して出来ていた問題を度忘れしたらどうしようと不安になりました。でも伊達に学習時間を積んでません。問題を解き始めると落ち着き、いつもやっていたとおりの作業をこなしたって感じです。

過去問はいつも見直しなしで30分程度で終わらせていましたが、検定試験はしっかり見直しましたよ。見直しの段階で1問ミスに気づきそれを直しましたが、もう考えてもわからない問題はわかりません。時間が余ったので家で答え合わせしようと問題用紙に答えを書き込みました。それが終わった頃検定時間も終わりました。

今回もいい緊張感と達成感、そして少しばかりの後悔を感じました。
家に戻って書き込んできた答えを問題集から探したり、出来なかった問題を悔いてみたり、その余韻に十分浸りました。

検定が終わってしばらくたった今でもページを作っていると、「もう少し考えれば出来たかな」と未練が残ります。このリベンジはやはり1級受験しかないのでしょうか・・・。

ところで、1級検定なのですが、合格している方の多くがリピーターだって知ってました?一度合格している人だというのです。これってほんとなんですかねぇ。確かにリピーターって気持ちはわかるけど、1級になるとその上がないから後悔に対してのリベンジは再度1級受験しかないのかもしれませんね。私も正直言えば今度こそ満点合格目指して準1級検定に挑戦したいと思いますもの。

それにしても漢字って奥が深いですね。初めは娘の応援で始めた漢検受験でしたが、いやいやなんともこちらが填(はま)ってしまいました。こうして私の2ヵ月半の奮闘は幕を閉じたのでした。


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